糖尿病患者における新型コロナウィルス感染リスクと重症化のリスクについて、世界で研究データが発表されました。
【2019年12月~2020年5月の期間に COVID-19感染で入院した患者7337人を対象とした中国の多施設共同研究(19施設)における、2型糖尿病患者の血糖コントロール状況とCOVID-19による死亡率の関係性の研究結果】
糖尿病患者が新型コロナウィルスに感染した場合、非糖尿病者と比較して死亡率が高くなる。
但し、血糖コントロールが良好な場合は、そのリスクは上がらない。(中国データ)
糖尿病は COVID-19 重症化のリスク因子であるため、改善が必要である。
加えて、血糖コントロールを安定させることで、糖尿病患者の重症化を軽減できる可能性がある。
外出自粛で運動不足や通院控えで血糖コントロールが不安定になっている人も少なくないと思われるので、理学療法士による糖尿病悪化の予防的な介入が有効な可能性がある。
3)No.6_COVID-19および既存の2型糖尿病患者における血糖コントロールとアウトカムの関連
【米国疾病予防管理センターにより収集されたデータを基にして行われた研究結果】
糖尿病患者はCOVID-19に感染しやすい可能性が見受けらた。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)では糖尿病よりも感染のリスクが高くなることが予想される。