病気の発症率が上昇する年齢『新・厄年』

〝厄年〟において一般的に、病気になったり事故に遭うといったイメージが強くあり、厄払いをする人が多い印象ですね。

しかし、厄年の起源はあいまいであり根拠も明確になっておらず、厄年に関する最も古い記述は平安時代の文献にあるといわれています。

このことから、現在の厄年(数え年で、男性は25歳、42歳、61歳。女性は19歳、33歳、37歳)は江戸時代から定着していた年齢であって、じつは科学的な裏づけは何もされていないのです。

また、江戸時代では30代前半の平均寿命でしたが、現在では82歳超まで延びており、生活習慣も大きく異なっています。

今に受け継がれているこの年齢は400年以上前からの厄年を現代人に当てはめているということになります。

 

そこで「年齢研究所」の医師が2012年に75万人ものデータを分析し、病気の発症率が上昇する年齢『新・厄年』を算出しました。

7つの疾患(脳血管疾患、認知症、関節疾患、骨粗しょう症、心疾患、糖尿病、がん)の発症率が上がる、科学的根拠に基づいた「病気になりやすい年齢」

〈男性〉24歳、37歳、50歳、63歳
〈女性〉25歳、39歳、52歳、63歳

上記の年齢は、江戸時代に設定された厄年と違いがありますが、このズレは現代社会の生活リズムが大きく関係していると思われます。

やはり病気の発症のほとんどは、日頃の習慣の蓄積に結びついているのです。

厄年だから気をつけるのでは遅く、厄年が近づいた時点で生活を振り返って改善し、気をつけることが大切ですね。

2021年現在、健康を一層気遣う時代です。自己管理を徹底し健康な未来を作りましょう。

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